永野先生が教授として着任されました
2025年4月1日
このたび永野惇先生が、当センターの教授として着任されました。永野先生は、野外のような実環境における生物の振る舞いの解明とその応用を目指して研究を進めておられます。
生物が本来生育する野外環境は、温度、光、周囲の生物などが時空間的に複雑に変動する、多様で動的な世界です。均一で制御された実験室環境とは異なり、こうした実環境での研究には多くの困難が伴いますが、生物の真の姿を知り、応用するためには、実環境下での振る舞いの理解が不可欠です。
永野先生の研究室では、主に植物を対象として、実環境下における生物の応答を「理解」「予測」「制御」することを目指しています。そのために、独自に多検体化した網羅的計測手法(ゲノミクス、トランスクリプトミクス、環境DNA解析など)をはじめ、情報科学的手法、気象データとの統合解析、並列精密環境制御など、多様な技術を組み合わせた研究を展開しています。