植物分子育種分野 名古屋大学生物機能開発利用研究センター

イネの研究

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イネは人類にとって最重要な農作物の1つだ。温暖化や砂漠化など環境破壊によって耕地面積が激減し続ける一方、世界の人口は増加し続けている。この状況を考えた時、我が国が持っているイネの系統や品種、さらにイネに関する知見や技術はますます重要になっている。なぜなら、これらの遺伝資源や技術はイネばかりでなく、イネ科穀物の改良にとって大きな力になるからだ。しかし、画期的な収量増大を実現するためには、これまでとは別の方策も必要になる。

近年、分子生物学やゲノム科学の成果を駆使して、イネの品種改良を目指す研究が進み始めている。私たちは、この研究の最前線に立って、分子生物学、分子遺伝学、さらにはゲノム科学の知識を使い、イネの生長や生産のしくみを分子レベルで調べ、食料増産を目指す取り組みを行っている。